そもそもSIMとは、docomoでは、UIMカードauではauICカード、ソフトバンクモバイルでは、USIMカードという名称のICカードのことを指しています。
携帯電話に、大手携帯会社のものではなく、格安SIMのカードを入れて使うと、安い料金で使えることがあるため、最近よく話題に挙がるようになりました。 実は、スマートフォンにSIMをセットしただけでは使うことはできないのです。
これは、スマートフォンでネットワークに接続できるための設定が出来ていないからです。大手携帯電話会社のモバイル端末ではAPNが設定済みなのでSIMを挿入するだけですぐにネットワークを使用できますが、格安SIMを後から購入した場合、ネットワークの接続設定を自分で行わなければならないのです。
格安SIMや格安スマホを販売しているたくさんある仮想移動体通信事業者いわゆるMVNOは、NTTドコモからネットワーク回線を借り受けてサービスを提供しています。
したがって、スペック上の通信の速度は最大150Mbpsなど、何処でも大きな違いはない状態です。
でも、実際に速度を比較してみると仮想移動体通信事業者によって違っています。例をあげると、アクセスの多いランチタイムなどに測ってみると、ダウンロードの速度差として、1Mbpsから19Mbps前後までばらつきがあることも。
どの事業者もdocomoの回線を使用しているにも関わらず、通信速度の差はどうしてうまれるのでしょうか。そのわけは、データ通信の速さは、回線の帯域である太さと通信設備に大きく影響されることがあるためです。
「回線の帯域の太さ」と「通信の設備」は各社によって違ってくるものです。
たいてい、回線帯域がしっかりしていれば、ユーザーが一気に増えたとしても、速度が低下しにくく、通信設備にちゃんと投資をしていれば、安定したデータ処理ができるのでアクセスが多い時間帯でも、速度低下は起きにくい、と言われています。よって、仮想移動体通信事業者を選択する際は、低価格ということだけでなくサービス品質も考慮してサービスを選定する必要があることが分かります。今なら、docomoやKDDIなども格安SIMの提供を開始しています。
よく分からない会社のサービスは不安という方や、これのみで使っていくためにサービスがしっかりとした格安SIMが欲しい方は、こうした大手通信会社が手がけるSIMサービスを選んだ方が良いかもしれません。
格安でデータ通信が利用できる「格安SIM」。
月の価格が数百円というものもある格安SIMでは、通常、3GB程度の通信が可能です。LTE側の通信を使いきると制限がされることがありますが、そんな状態でも重いデータや動画以外であれば、インターネットやメールは問題なくできます。スマートフォンやネットワーク接続できるタブレットには「SIMロック」が施されているものと、施されていない「SIMフリー(SIMロックフリー)」のものがある。Softbank、au、ドコモなどの通信業者が販売しているスマホ、タブレットは、SIMを他社のものが使えないSIMロックがかけられています。
ただし、SIMロックが設定されていても、ドコモのスマートフォンやタブレットであれば、ドコモ回線を使っている会社の格安SIMのサービスを利用することができます。格安SIMをiPhoneで使いたい人がいると思います。
NTTドコモの回線を借りている会社であれば、docomoのiPhoneがそのまま使えます。
auやソフトバンクのiPhoneはそのままでは使えません。そうなったら、SIMフリーのiPhoneを購入するか、SIMロック解除をなんとかする、アダプター(下駄)を使うことになります。仮に格安SIMを使うことができれば、スマホ料金を安くすることができます。
大手キャリアだと6000円以上かかる料金が、仮想移動体通信事業者だと1000円未満という料金プランも。一度、考えてみてもいいのではないでしょうか。